"220 Outdoor and Ecology" Diary

2015年12月 1日

シャークヘッドロック

 

2年ほど前から出会っていた大きな岩。

岩の感じからしても、きっと誰も登った事の無い岩。
ノッペリとした薄かぶりの下部、フレークガバから点々とホールドは続き、三日月状にかぶった穴からここを登れ!と言わんばかりの分かりやすい、真っ直ぐなラインが上へ上へと続く岩。

本気トライをしに来たのは3度目。
その間にノーマットで下部を触ったり、仕事帰りに少し寄ったりは何度かありました。

頭ではイメージはできていたんです。

きっと2度目のトライでもうまくやれば登れていたのかもしれません。

ですが、海面から飛び出したサメの頭の様ないでたちと高さから来る威圧感、そこから生まれる緊張感は体中を固く締め上げて動きを制限して行きました。
「恐怖心」と言う気持ちは良いものか悪いものか...。
とにかく厄介で、人の行動に制限をかけて行きます。

子供に「それをやると危ないからしちゃいけないよ!!」と行動を止めてしまうのと一緒で、自分自信にも「しちゃいけない」と感じ、いつのまにかそれは「できない」に姿を変えています。

その「できない」を「できる!」に変えて行く為には、圧倒的にそれを上回る技術を得る必要もあると思いますし、その為に日々努力を積み重ねが必要になように思います。
...なんでもそうなんですけどね!笑

人は言います。
「岩に登って何になるの?」

その気持ち、すごく分かります!笑
実際何にもならないんです。

ただ僕は、この無駄のように感じる「時間」を存分に使えると言う事はとても幸せで、贅沢な事だと感じています。
考えてみて下さい。
明日食べるご飯が無い!と言う人はきっと岩を登りません。
来月、生活をして行く余裕が無い!と言う人はきっと壁を登りません。

自由を作り出せ、幸せに包まれ、安全をある程度確保されてる日常をに包まれているから、僕は岩を登れています。
自分と向かい合う時間を取れています。
恵まれているとしか感じず、クライミングや、家族、仕事、なんでも好きな事をする事はとても贅沢な事だなと僕は感じてます。

精神的にも強くなれ。
自分の弱さを学べ。
知らない景色を見て。
知らなかった自分に出会え。
肉体は美しくなり。
自分が地球の一部分である事を感じる。

登れてよかったです。

   鮫肌        初段   First Ascent

アイドット  1級   First Ascent